笑顔

2002年8月29日
あたしがこんな哀しい決心をしなくてはいけなくなるまえの数ヶ月間、
あたしたちはいっぱいいっぱい言い合いをした。

あたしは、そのきっかけとなった小さな出来事が
どうしてもどうしても忘れられなかった。
だから何度も彼を責めた。
彼はそんなあたしをもてあましていた。


彼はあたしの笑顔が大好きだった
彼にとってあたしの笑顔はスペシャルだった

私が笑うと彼は満足して倖せそうだった

だからあたしはたくさん笑った
あたしもたくさん倖せだった

ずっとずっと
こんな楽しい時が
ずっとずっと
続くと信じていた
あたしは最高の人と巡り会えたと
この先二度とあたしは哀しい想いをすることなんてないんじゃないかと
胸を張ってみんなに自慢できるほど
あたしはその倖せに浸り
甘えていた

そんな驕りのせいで
あたしは彼の気持ちにも気づかず、
彼が起こした小さな事件で
奈落の底に落ちた
崩れた自信は
大きな不安となって
あたしから平常心を奪った

気づくとあたしはいつからか
少しも笑っていなかった

ブスッとした表情が顔に張り付いて
してもらうことばかりを求めた
不安から解放してもらうために彼を束縛した

元にもどったように見えていたあたしたちの関係は
その頃から確実に変わり始めていた気がする
また新たな事件は起こった
あの一年前と同じような事件に
あたしは怒り狂った
泣き叫んだ
あたしの気持ちを分かってもらう事ばかり優先で
あたしの不安を解消することばかり求めた
今度は彼がどうしてくれても
あたしは奈落から這い上がることができなかった

彼を失うと思っても
そんなことよりなによりも
底知れない怖さから逃げたくて
今の自分のことしか考えられなかった


あたしに絶対的な安堵を与えてくれた彼は
あたしにすごい自信をくれた彼は
あたしが未熟な故に
あたしを壊してしまった


解放しよう

あたしも

彼も。

解放してあげよう。


本当に好きだったから
これ以上醜いところはみせたくない。
喧嘩をする度に
笑ったあたしを見せられるまで別れたくないと思った。
でも、醜い想いにとらわれてあたしはどんどん笑えなくなってゆく。

だから

サヨナラ

あたしにできる精一杯。
今度会う時は
ぜったい
ぜったい
あたしは笑顔。


しばらく気持ちの整理がつくまで
会えないけれど


今度会った時はずっと笑っていられるように

少しでも

あたしと付き合ってよかったなって
思ってくれるように


醜いあたしをぬぐえたら
あたしはきっとあなたに会いに行くから

成長したあたしを見てね


嫌な思いばかりさせた
せめてもの償い

いつになるかまだ分からないけど
元気も女らしさもとりもどして
ずっと笑顔でいられるようになったら
笑って思い出話をしましょ



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